人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「マックスファミリーの談話室」でおなじみのママの日記帳です。


by kokomaxnana
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

TAVI∼経カテーテル大動脈弁治療

2015年12月15日。
松戸にある新東京病院で
心臓内科医・長沼亨先生とチームの皆さんのお蔭で父が生き返りました。
まさにその通りで、最悪の心臓弁と言われた父の心臓に新たな人工弁が付けられました。
父には運がある・・といしか言いようのない今回の展開。
いろんなことが繋がり、こうして父が生き返ることが出来ました。

振り返れば2年前の元旦、救急車で北総病院に運ばれ
父の心臓弁がいかに最悪のものか皆が覚悟をしました。
あれから2年、
10月末の定期受診で、佐倉聖隷病院のH先生からTAVIの話を聞きました。
ただ先生も詳しいことはわからず
どの病院でその治療がされているかもわからないとのことですが
ただ安静にしていなくてはならない状態から、ちょっと明るい先が見えてきたようでした。
驚いたのは、お話がある前から
父が資料を取り寄せ調べていたことです。
ただ高額医療であり、自分が90歳という高齢なのであきらめていたようです。


そんな中
11月12日、また父が倒れ、北総病院のICUへ。
あと1年以内と言われました。
そこで今後の治療として
①このまま安静にして暮らす、②人工弁移植の手術、③最近保険適用になったTAVI
の3つと言われました。②の外科的手術は高齢のため×
③のTAVIは北総でもしていず、どのような心臓に可能かわからないとのこと。
あまり積極的には勧めてはいただけませんでした。
ただ今回パパが積極的にTAVIを調べ、新東京病院へメールで問い合わせてくれていました。
新東京病院からも適切な返答があり
北総でお世話になった先生方とも相談し、24日新東京病院へ転院しました。

入院後、父の心臓がTAVI治療ができるか検査を受け
OKということで皆先が見えてきました。
何よりも長沼先生と初めてお会いし、この先生ならお任せできる・・と皆が確信しました。
ただ父の場合、治療中に何が起こるかわからない状態で
万が一、血管破裂などが起きたら、即外科手術になるので
外科の先生も同席できる12月15日が決行日と決まりました。

検査を受けてからまだオペ日まで2週間もあり、一旦退院も考えました。
私達もその方向で相談しました。
しかし父がやはり病院にこのままいる・・という意志を示しました。
今になってみると、本当にこの判断が父の命を助けました。
なぜならここ一週間で父は2回も発作を起こし
ちとせに帰っていたら、また救急車で・・・もしかしたら間に合わなかったと思います。
確実に父の心臓は悪い方向に進んでいました。

15日は午後1時にTAVIの予定でした。
それが朝、病院から電話があり、急遽午前中にするので直ぐきてください・・・とのこと。
でも家からでは1時間強かかります。
急いでパパとyukiと3人で駆けつけると
夜中にまたまた心臓が最悪になり、半分人工的に動かしている状態でした。
意識も朦朧と、本当に最後だと思いました。

私たちの到着を待って、TAVIスタート。総勢20人のチームです。
そして2時間後、先生が大成功と説明に来てくださいました。
映像を見ながら、人工弁が付いたカテーテルが足の付け根から血管の中を進み、
心臓でぴったり人工弁が付けられるのを見ました。すごい!ブラボー!!
大成功!!!
現在の医学技術のすごさを目の前で見ることが出来ました。
でも先生のお話では術中も心臓が一度止り、電気ショックで復活させたそうです。
本当に間一髪!
偶然が重なり、そして長沼先生を知ることが出来て、本当に幸運でした。
命の恩人・・という言葉を初めて使ったかと思います。
明日がTAVI予定日なら、もう間に合わなかったと思います。

今日、一日経って父を訪ねると
もうICU から一般病棟に移り、リハビリをしていました、
まだ管はいっぱい付いていましたが
一日前の咳も淡もです、苦しい様子が消えていました。
しばらくはゆっくり静養し、体力回復ですね。
この一か月、あまり食べられず痩せてしまいました。
ただ、今まで頑張りすぎた心臓なので、脈が微弱のようで
ペースメーカーを付けることになりそうです。
まあ生きていれば丸儲けなので、万全な状態で新たな年を迎えてほしいと思ってます。

15日、手術前の父。意識もはっきりせず危険な状態でした。
TAVI∼経カテーテル大動脈弁治療_e0201427_22251268.jpg


こちらは今日16日の父。もう歩いています。
TAVI∼経カテーテル大動脈弁治療_e0201427_2226331.jpg


もしかしたら喪中になるのでは・・・と心のどこかで覚悟していました。
やっと今日、年賀状を買いました。
今年は年末の2か月、コッコのこと、父のこと、いろんなことがありました。
でも終わってみればすべて良い方向に進んでいます。
良かった良かったの年末です!

補足(入院後確認しました)
TAVI治療は後期高齢者(75歳以上)保険適応になり、また一般の後期高齢者は自己負担限度額が入院に場合どんな手術を受けても月支払44000円(別:食事代、差額ベット代)。父の心配はなくなりました。
年齢も治療後自立生活できる人が対象ですが、95歳の方もされたとか・・・まだ90歳は若いですね。
by kokomaxnana | 2015-12-16 21:26 | 家族&人々 | Comments(0)